女性活躍社会が到来することで、日本に多大な恩恵がもたらされると思う。
しかし、女性活躍社会構築が進む中で女性の二極化が進んでいる気がしている。
今回はそんなことについて書く。
女性活躍社会は日本にとってメリットしかない
先細りが見えている日本は、従来のやり方を変え始めている。
年金受給年齢を引き上げて、今まで使えていなかった高齢者を有効活用しようとしているのが一例。
それと並んで重要なのが、女性活用。
様々な理由で職を手放した女性が再び職に就く。
これが人手不足に悩む企業を救うかもしれないし、今までにない発想から新たなサービスが生まれるかもしれない。
何はともあれ、これまでに無かった”資源”が利用可能になるのだから、その恩恵は計り知れない。
また技術の進化が仕事に与える影響を考えると、女性自身にもメリットがある。
これまで女性が担うことが多かった作業は今後減少していく
これまで女性が担うことが多かった作業は今後減少して行くと思われる。
正確に言うと、作業自体は減らないが、担当するのが女性から機械に変わるということ。
既に私の職場でも一部の作業が自動化されたが、人間がやるよりも早く正確なため、今後適用範囲が広がっていくと思う。
一方で、女性活躍社会が構築されることで社会の常識・通念が変化し、仕事や役割の幅が広がる。
これまで男性のものと思われていた仕事や役割を女性が担うことに違和感が無くなる。
これにより、仕事が無くなった女性に新しい仕事が与えられることになる。
しかし、企業など活用する側は適切な対応を取れているのだろうか?また当の女性たちはどう考えているのだろうか?
女性を一括りにしてはいけない
私が勤める企業でも、女性の活躍をサポートするという名目の下、制度の変更を進めている。
しかし、現場にいる私から見ると、頑張りたい女性とそうでない女性の間の差が顕著で二極化が進んでいる印象。
新しい仕事に挑戦したい女性や仕事の幅を広げたい女性からすれば、制度の変更は歓迎すべきものだが、これまでの仕事にしがみつきたい女性からすれば圧迫感や居心地の悪さを感じることになる。
政策決定者や経営者が、女性を一括りにして考えると、この差に気付くこと無く、対応を誤る可能性がある。
最後に
女性活躍社会の構築は今後の日本に必須。
ただ、政策決定者や経営者は理想と現実の乖離を把握した上で慎重に変革を進める必要がある。
ヒアリングを重ねるなど現場の実情を把握しながら改革を進めていくことで無駄な軋轢は防げると思う。
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