今回は、30代前半サラリーマンにとって、株式投資をするリスクとしないリスクどちらが大きいかについて書こうと思う。
先に結論を言うと、極端なことはしないという前提で、30代前半サラリーマンにとって株式投資をしないリスクの方が大きいと考える。
極端なことと言うのは、全財産もしくはそれに近い金額を株式投資に投入するということ。
小額からでも構わないので、30代前半サラリーマンは株式投資をした方が良いと思う。
どうしてそう考えるかを説明する前に、まずリスクという単語の意味について確認する。
リスクという単語が持つ2つの意味
株式投資の話題でリスクという単語が用いられれる場合、大きく分けて危険性と不確実性の2つを意味する。
危険性に関しては、株式投資をする場合は資産が目減りする危険性を、
株式投資をしない場合は資産拡大の機会を逃す危険性を意味する。
不確実性に関しては、株式投資をする場合としない場合どちらも同じで、投資対象間の優劣の不確実性を意味する。
投資対象間の優劣の不確実性についてもう少し詳しく説明すると、どの対象にどれだけ自分の資金を投資すべきなのか/そもそも投資せず現金で保有した方が良いのかなどがはっきりしないということ。
不確実性に関しては、株式投資する場合としない場合で同じ意味のため、30代前半サラリーマンにとって投資するリスクとしないリスクを考える時に考慮すべきなのは、危険性ということになる。
30代前半サラリーマンは株式投資をした方が良いと考える理由①:労働収入だけには頼れない。
ここまで株式投資の話の中で用いられるリスクという単語が持つ2つの意味(危険性と不確実性)を説明した上で、より考慮すべきは危険性の方だということを書いてきた。
株式投資をして資産が目減りする危険性と株式投資をせず資産拡大の機会を逃す危険性のどちらが大きいかを考える必要があるということだ。
私は、30代前半サラリーマンにとって、株式投資をせず資産拡大の機会を逃す危険性の方が大きいと考えている。
たいていのサラリーマンの給与は今後も上がらないと考えた方が良く、雇用自体も保証されているものと考えない方が無難だ。
働いても給与が上がらず、収入源も保証されていないとなると、収入源の多角化に向けて動く必要があるが、サラリーマンをしながらだと自分で動ける時間は限られている。
そこで、市場に自分のお金を置くことで、お金と時間(複利の作用)に動いてもらって収入源の多角化を図ることになる。
人によっても多寡は異なるが、最悪無くなっても問題無い額のお金を市場に置き、そこで得られる配当とそれらの再投資によって、資産が勝手に肥え太っていくのを待つ。
若い内から時間をかけて、配当受取り⇒再投資⇒配当受取り⇒再投資・・・という繰り返しが行われることで(複利の作用によって)、収入源の多角化と資産拡大の両方を実現出来る可能性が高まる。
下の図は、300万円を3%の複利で運用した場合のシミュレーション。
運用途中で発生する可能性のある元本割れや利回り低下などは考慮せず作成した為、順調に資産が肥え太っていっているが、実際はもっと凸凹した成長(若しくは衰退)になるだろう。
収入の多角化に向けて自分が動けないなら、お金と時間に動いてもらえば良いというのが30代前半サラリーマンが株式投資をした方が良いと考える理由の1つ目。
30代前半サラリーマンは株式投資をした方が良いと考える理由②:多くの練習期間を確保可能。失敗するなら若い内の方が良い。
現在30代前半のサラリーマンは、これからどこかのタイミングで収入多角化に向けて動かなければならなくなる時が来る。
そうなった時に、最初から上手く行くとは限らないで、少しでも早い内に無くなっても良い金額を使って、自分自身でお金を稼ぐ練習しておくということは非常に重要だと思う。
株式投資が最初から上手く行けば儲けものだし、失敗したとしても若い内から経験と実績を積むことで失った金額を取り戻すことも可能。
収入の多角化に向けた練習期間を少しでも長く確保可能というのが、若い内から株式投資に取り組んだ方が良いと考える2番目の理由。
最後に
30代前半サラリーマンにとって、株式投資をしないリスクの方が大きいということについて書いた。
極端なことをしないという前提を守りながら、自分が動かせる金額に応じて、株式投資を始めた方が良いと思う。
なお、私自身が実際に株式投資をやっていることや株式投資の敷居がだいぶ下がっていることもあり、株式投資をお薦めしましたが、他の投資対象でも良いと思う。
繰り返しになるが、大事なことは極端なことをしないということ。
最後に、投資含む資産形成は自己判断・責任で。
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