※※本記事記載において、経済産業省のHPを参照したことを事前にお断り。※※
少しでもパフォーマンスの良いポートフォリオを構築するためには何をすべきか?
高配当株を長期保有という基本方針は変えず、投資原資拡大のためのキャピタルゲインを狙った投資も必要になるのではないか。
キャピタルゲイン狙いの投資となると値上がりが期待できる銘柄に資金を仕込んでおく必要があるので、資金流入先を予想しなければならない。
資金流入先として政策銘柄(※1)が有力候補ではないかと考えている。
※1:この表現が正しいか分からないが、政府が主導している案件や世の中のトレンドに沿った活動をしている企業の株をこのブログでは政策銘柄と呼ぶことにする。
現在、代表的な政策銘柄と言えば、
1).ESG経営を重視している企業の株
2).なでしこ銘柄
3).中国共産党関連銘柄
だろうか。
今後、政策銘柄個別のパフォーマンス(業績と株主還元)を精査し記事を上げていく予定なので、本記事では簡単に1).~3).について説明するに留める。
ESG経営
ESGとはEnvironment(環境)、Social(社会)とGovernance(企業統治)の頭文字を取ったもの。
そして、そのESGを重視した企業経営のことをESG経営と呼ぶ。
企業の安定的且つ長期的な成長には、ESGの観点が重要という考えが世界的に広がっており、財務指標だけでなく、事業雲煙におけるESGの観点の有無が投資対象としての評価に影響を与える様になってきている。
自社のHP上で、ESG経営に関する取組みを紹介する企業も増えてきており、企業経営者からすると、ESGの観点での取組みは必須という状況になって来ている。
ESG経営からは少し離れるが、世の中の環境意識の高まりは、リサイクル事業など環境保全や保護関連の事業を展開している会社にも追い風になると思う。
なでしこ銘柄
次に2).なでしこ銘柄について。
2012年より経済産業省と東京証券取引所が共同で女性活躍推進に貢献した上場企業をなでしこ銘柄として選定し発表している。
2018年度は42社がなでしこ銘柄、22社が準なでしこ銘柄として選定された。
なでしこ銘柄選定・発表開始の狙いについて、経済産業省は下記の説明をしている。
//引用開始//
なでしこ銘柄は「女性活躍推進」に優れた上場企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、企業への投資を促進し各社の取組を加速化していくことを狙いとしています。
//引用終了//
そして、なでしこ銘柄の対象と評価基準は下記の通り。
見逃せないのは⑤.財務指標(ROE)による加点。
ROEに関する説明はここでは省略するが、簡単に言うと株主から集めたお金をどれだけ効率良く使って、収益を上げたかを測る指標。
あくまで、ROEは加点要素として用いられているということだが、ROEを無視するわけにはいかないため、なでしこ銘柄に選定されている企業の経営者は株主を意識して事業活動をしている可能性が高い。
最新のなでしこ銘柄発表は令和2年3月6日(金)の予定。
中国共産党銘柄
最後は3).中国共産党関連銘柄。
これは読んで字の如く、中国共産党と関係が強い企業に投資するということ。
中国共産党と関係が強い企業と言うと、国営企業が頭に浮かぶが、民間企業であっても「中国製造2025」のような国策に沿った企業は国からの莫大な支援を受けることが出来る。
中国共産党関連銘柄保有時の注意点は下記の通り。
中国共産党関連銘柄を保有するメリットとそれに伴うリスクをどこまで許容出来るかは個人の状況次第だと思う。
私個人としては、長期的に見た時には国の経済規模などを考えて中国株は保有しておいた方が良いと考えている。
最後に
今後、政策銘柄を個別に見ていくことにする。
投資家としては、公正な事業活動を行った上でリターンをもたらしてくれるのであれば、どんな企業でも構わないというのが正直なところ。
ESGだろうが、女性が活躍していようがいなかろうが、そんなことはどうでも良い。
リターンをもたらしてくれるかどうかが重要。
なでしこ銘柄などの政策銘柄を個別に見ていく中で投資の有効性を判断したいと思う。
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