※※この記事を書くにあたり、岡田尊司さん著「マインド・コントロール」を参照したことを事前にお断り。※※
岡田尊司さん著「マインド・コントロール」を読んだ。
最近、思考に関連する本を意識的に読んでいる。
自分の思考を自分の行動に反映させられる様になりたいと考えており、そのヒントを本に求めているためだ。
マインド・コントロールと聞くと、ネガティブなイメージが浮かびがちだが、思考に関連するものであれば得られるものがあると考えて読んでみた。
マインド・コントロールにはポジティブな面もあることが分かったので、それを実生活で生かしていきたい。
マインド・コントロールとは
本書によるとマインド・コントロールには2つの側面がある。
//引用開始 //
1つは他人の心理状態を操作することにより、他人を支配したり、搾取したりする面。
一般にマインド・コントロールという言葉はこちらの意味に用いられることが多い。
その最たるものが「洗脳」と呼ばれる一連の操作である。(中略)
マインド・コントロールには、このように他人を操作するというネガティブな側面がある一方で、非常にポジティブな側面もある。
自分の心理状態をコントロールすることで能力を発揮したり、より高いパフォーマンスを実現したりする効用の部分である。
こうしたマインド・コントロールの技術は、自分の能力を最大限に活かしたり、困難や障害を克服する上でとても有用な技術である。
個人のレベルで行われるマインド・コントロールも集団のレベルで行われるそれも使われ方一つで、人間を操り人形に変えてしまう非人道的な搾取技術にもなれば、生活や人生のクオリティを高め、可能性の限界を広める極めて有用な手段にもなり得る。
毒にも薬にもなる劇薬なのである。
//引用終了//
マインド・コントロールには、ネガティブな面だけでなく、ポジティブな面もあるということだ。
マインド・コントロールのポジティブな面を利用し、ネガティブな面の影響を受けないように出来れば、心身ともに健康に生きれそうだ。
マインド・コントロールの方法
マインド・コントロールのポジティブな面を活かし、ネガティブな面を封じるためには、まずマインド・コントロールの方法を知らなければならない。
本書では理性的な人間がマインド・コントロールを受けて、テロリストになる過程を用いてマインド・コントロールの方法を説明している。
//引用開始 //
普通の理性的な人間がテロリストに生まれ変わってしまう。(中略)
そこには2つの要素がある。外部の世界からの遮断と1つの目的に向けて視野を小さな1点に集中させるということだ。(中略)
小集団、小さなチームとの排他的な関係がまず用意される。
そこではほとんどの時間を共に過ごし、それ以外の生活や外部からの情報の流入を可能な限りシャットアウトする。
そうすることで、そこでの生活が全ての基準となっていく。
小さな集団を支配しているルールや価値観に、いつのまにか支配されるようになる。
//引用終了//
マインド・コントロールされている(=搾取の対象にされている)人は、ある特定の方向に視野が固定されてしまっており、自分自身でモノを考えていない状態ということ。
サラリーマンも小さな集団に分けられて、そこで日中の多くの時間を過ごしている。
このマインド・コントロールの方法を読んだ時、サラリーマンである私自身もある種のマインド・コントロール下に置かれていることに気付かされた。
サラリーマンはマインド・コントロールされ、搾取され続ける
サラリーマンは、資本家に搾取され続ける(=自分の時間・労力・精神力を買い叩かれる)。
私の様な30代のサラリーマンで、収入源がサラリーマンとしての労働収入だけということでは絶対に資産を増やせないだけでなく、資本家に生殺与奪を握られている状態なので非常に危険。
収入源を多角化しなければ、搾取され続けるだけ。
しかし、こんな大事なことに気付いていながら、行動を起こさないまま、サラリーマンとして日々を浪費する現状に甘んじている。
更に悪いことには、この大事なことが頭から抜けてしまっている時もあることだ。
日々の業務をこなすことでいっぱいになり、他のことに意識を向ける余裕が無くなり、半ば強制的に仕事最優先の生活を送ることになっている。
また「従業員は家族です」の様なメッセージや会社の方針説明会が定期的に行われるので、このままサラリーマンを続けていれば安心して生きていけるような錯覚に陥ることもある。
この様な状態が続くことで、自分が所属する組織に関する事柄に視野が固定され、自分自身でモノを考えていない状態に陥っていく。
収入の多角化を図るべきなのに行動していないわけだから、状況が改善することも無く搾取され続けるだけだ。
自分の視点を自分の利益に固定してみる
その状況を打破するためにどうすれば良いのか?
ある特定の集団のルール・規範に視野が固定されることで、その集団に搾取されるということだったので、まずは①.視点を自由に動かせる様に視野を広げるための時間を作る。
そして、②.自分の利益の方向に視野を向ける・固定する。
この2点を繰り返すことが重要になるのではないかと思う。
①に関しては、自分が所属している組織と肉体的にも精神的にも離れる時間を設けるということ。
・有休を取って自分自身を職場から切り離す
・自分の頭を使って業務以外のコトモノを考える時間を作る
など意図的に所属組織と離れる時間を作る。
②に関しては、自分の行動が自分の利益につながっているかを確認する時間を作るということ。
今の仕事に時間をかけても収入が上がらないのであれば、他のことに時間をかけるべきだ。
より環境の良い職場に転職出来ると判断したのなら転職活動をすれば良いし、副業を検討するのも良いと思う。
何をするにしても、大事なことは自分自身の利益が犠牲になっていないかを確認すること。
そして、自分自身の利益になると思ったのなら、そこに視野を固定して愚直に突き進む。
自分で自分をマインド・コントロールして、自分の利益に視野を固定してあげる。
少し経ったら、自分の利益の為に行動出来ているかを確認し、必要に応じて、①⇒②のプロセスを経る。
最後に
自分自身でお金を稼ぐ手段を手に入れるまでは、資本家に時間・労力・精神力を安値で売り渡さなければいけない。
この搾取されている状態を受け入れる(=資本家にマインド・コントロールされている)のではなく、抜け出す為の努力をしなければならない。
抜け出す努力をする時は、自分で自分をマインド・コントロールし、自分の利益に視野を固定してあげることでぶれずに行動出来るようになるのではないかと思う。
資本家に搾取されている状況をすぐに抜け出すことは出来ないが、その状況に甘んじず、少しでも状況を改善できるようにマインド・コントロールのポジティブな面を利用したいと思う。
収入の多角化に向けて、まずは株式への投資を愚直に継続し、年間受取配当300万円を目指す。
コメント