バイトテロの影響

資産運用・投資
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近年、バイトテロや不適切動画投稿による保有銘柄への影響は株式投資家にとってケアすべき事項の1つになった。

過去のバイトテロや不適切動画投稿事案を見ていると、特に飲食関連業界への影響が大きいと感じる。

私が現在保有する飲食関連銘柄はMcDonald’sCorp(以下、MCD)とStarbucksCorp(以下、SBUX)。

令和2年もバイトテロや不適切動画投稿は発生するだろう。

自分が株主をしている飲食関連企業がバイトテロや不適切動画投稿騒動に巻き込まれた時どうなるのかを考えてみる。

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企業のブランド力

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私の資産運用の基本方針は高配当銘柄を長期保有すること。

そんな私が高配当銘柄ではないMCDとSBUXの株を保有しているのは、この2社が持つブランド力に高配当にも勝る魅力を感じているから(高配当とは税引き前で5%以上の配当利回りを想定)。

会社は配当を出すための原資を稼ぎ続けなければならない。

原資を稼ぐためには、競争力を創出・強化して独占的な地位を築くか競合との競争に勝ち続ける必要がある。

競争力の源泉は何でも構わない。その競争力の源泉の1つが「ブランド力」。

「ブランド力」の特徴は
1).分かり易さ
2).安定性
の2点。

それぞれ説明していく。

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ブランド力の特徴①分かり易さ

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まず1).分かり易さについて。

分かり易さとは、どこで/いつ/誰が見ても分かること。

この分かり易さは非常に重要。

国内だろうと海外だろうとMCDはMCD、SBUXはSBUX。

土地勘が無い場所でもMCDやSBUXを見つけられたら自分が受けられるサービスは分かる。

すぐに商品が出て来る/どこでも変わらない知っている味/清潔なトイレがある/接客マナーを身に付けた店員さんに接客してもらえる、などなど。

消費者が意思決定をする際、分かり易さは非常に重要な要素となる。

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ブランド力の特徴②安定性

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次に2).安定性について。

一度ブランドが構築されるとその効力は長期間持続する。

ブランドの構築は人々の意識に”良いモノ”として浸透するということと同義。

ブランドが構築されると人々は無条件でそれらを高く評価するようになる。

多くの場合、ブランドは特定のシンボルで表されるので、そのシンボルに対して無条件で高い評価を与えるようになる。

そして、それらを使用・消費している自分自身のことも同様に高く評価し始める。

その”良いモノ”を身に付ける/使用する/消費している自分を維持しようとするので、一度ブランドが構築されると安定的に消費者に選ばれる様になる。

”SBUXのカップを持っている私”や”SBUXで時間を使っている私”を維持するためにお金を支払う人が存在しているのはSBUXの強みだ。

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ReputationRisk

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ここまで「ブランド力」が競争力の源泉として非常に重要であることを書いた。

ブランド力が持つ安定性についても記載した。

しかし、如何に強力なブランド力を保有する企業でも突然競争力を失う可能性がある。

その要因がReputationRisk。

ReputationRiskとは企業に対する否定的な評価に起因する経営悪化につながる評判リスク(風評リスク)のこと。

バイトが厨房で撮影した不適切動画が投稿されてしまった「くら寿司」を運営する「くらコーポレーション(2695)」の株価は動画投稿後に200円程下落した。

不適切動画の内容が調理担当者の安全・清潔への意識の低さを露呈するものであり、飲食物を扱うお店としてマイナスの印象を与えたことによるものだ。

現在、くら寿司は問題無く営業しているが、モラルの低いバイトの愚行が致命傷になっていた可能性もある。

これがReputation Riskの怖さ。

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MCDとSBUXの2社がバイトテロや不適切動画の騒動に巻き込まれたら株主としてどうするか?

MCDとSBUX両社とも歴史があり実績も素晴らしい企業。

この2社もバイトテロや不適切動画などの被害に巻き込まれないとは言い切れない。

両社とも事業網が世界中に広がっている分、ReputationRiskに晒されている可能性が高いと言える。

色々とシミュレーションしたが保有は継続。

両社のブランド力は相当強力なものだし、今後も配当を安定的に出し続ける企業と判断した。

MCDは配当貴族で配当王の仲間入りも現実味を帯びている。

SBUXは配当実績に関してはまだまだの企業だが、成熟企業の仲間入りを果たし今後は出店攻勢より株主還元により注力していくのではないかと考えている。

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最後に

自分が株主をしている企業がバイトテロや不適切動画の騒動に巻き込まれないことを祈るが、起きてしまった場合はどれだけ冷静に対応出来るかだと思う。

ReputationRiskも意識しながら投資をしていこう。

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