群集心理を読んだ感想

資産運用・投資
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※※この記事を書くにあたり、ギュスターヴ・ル・ボン(1841~1931)著「群集心理」(櫻井成夫訳版)を参照したことを事前にお断り。※※

※※また文中に戦争犯罪や人道犯罪に関与した個人及び団体に触れる箇所があるが、私自身はそれらの個人及び団体と無関係であり、それらに対して与する意図を持っていないことも事前にお断り。※※

ギュスターヴ・ル・ボン著「群集心理」(櫻井成夫訳版)を読んだ。

この「群集心理」はフランスの医学者/社会学者でもある心理学者ギュスターヴ・ル・ボンがフランス革命やナポレオンの出現などの史実を題材に群集の特性について解明しようと試みたもの。

また、この「群集心理」はナチスの指導者であったアドルフ・ヒトラーの愛読書であったことでも有名だ。

彼は国民の人心を掌握し極端な人種主義に基づく政策を進める際のヒントをこの本から得たのだろう。

少し話が脱線してしまった。

ここで戦争や政治について話すつもりは無い。

今回はサラリーマン投資家である私が「群集心理」を読んで得られたことを書いていく。

具体的には私の連戦連敗の投資成績改善のヒントについてだ。

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群集心理を理解する手がかり①:付和雷同

本題に入る前に「群集心理」の内容に触れる。

「群集心理」を理解するためのキーワードは「付和雷同」。

この「付和雷同」というキーワードが「群集心理」の理解を助けてくれる。

「付和雷同」とは個人としての主義/主張が無く、他人の言動に同調すること。

「群集心理」では、それぞれ異なる価値観や意見を持つ個人が集まり群集を形成する過程で個別の価値観や意見を喪失し付和雷同の状態に陥ることを説明している。

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群集心理を理解する手がかり②:個人、群集と指導者

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「群集心理」を理解するためには、個人、群集と指導者という登場人物の性質も理解する必要がある。

個人が集まると群集を形成することになる。

個人は1人1人それぞれ異なる価値観や意見を持つが、群集になるとそれらは喪失し外部からの刺激や心象に基づき行動するようになる。

外部からの刺激の1つが強固な意見や過激な思想であり、それらを断言/反復する指導者に群集は率いられることになる。

1人1人独立していた個人が特定の出来事(戦争/天災/疫病発生、市況暴落や大不況突入など)をきっかけに群集となった場合、個人としての思考は停止し外部からの刺激に翻弄され流されるということだ。

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市場の動きと逆のことをすれば投資成績が上がる

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私も大小さまざまな群集の中にいる。

日本人として日本という群集の中にいる。

サラリーマンとして会社という群集の中にいる。

そして、投資家として市場という群集の中にいる。

市況暴落や暴騰時には私を含む市場参加者が群集を形成しているのではないだろうか。

市場参加者が群集を形成している考えると、投資家個人の思考は停止しており、外部からの情報(市況暴落時は悲観的な情報、市況暴騰時は楽観的な情報)に基づき行動していることになる。

過去の自分の投資活動を振り返ると市況が大きく動いた時に思考が停止してしまい機会損失していたケースが多くあったことが分かる。

高値掴みし含み損を抱える、株価下落時に臆病になって買い込めなかったことで資産拡大の機会を逃してしまっていた。

今後は売り込まれている時に買い込む、買い込まれている時に売り込むことで投資結果が向上するのではないかと思う。

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最後に

「群集心理」を読んで、市場の動きと反対のことをすることで投資成績が向上するのではないかと考えるに至った。

元々AWRは売却候補だったのでUSD90に届いたら売却するが、現在は株価上昇局面のためその他の銘柄も売却して利益確定を検討してみようと思う。

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