「働いたら負けかなと思っている。」
この言葉は、2004(平成16)年、当時24歳だったニートの男性がテレビ局のインタビューに際し発したものだ。
彼は同インタビュー内で「今の自分は勝っていると思います。」と勝者宣言もしている。
令和2年現在、まさに「働いたら負け/働かない者勝ち」の状況となっている。
今から15年以上も前に、令和2年現在の状況を正確に預言していた彼の慧眼にはただただ驚かされるばかりだ。
もしかしたら彼は、日本人に来たるべき世界の内容とその意味、それを前にして人々の取るべき態度・行動を指し示すために、ニートという仮初めの格好でこの世に送り込まれた預言者だったのかもしれない。
今から15年以上も昔、時代の先を見通す力を持った預言者が残した言葉の正しさを追っていこう。
組織に属した上で働いたら負けかなと思っている
インタビュアーもテロップを付けた人も預言者の言葉の真意をつかめていなかった。
テロップは「働いたら負けかなと思っている。」になっていたが、正しくは「組織に属した上で働いたら負けかなと思っている。」だ。
日本では組織に属しさえすれば働かなくても生きていける。
解雇されることが無いので一度入り込むと問題さえ起こさなければ生きていける。
給料・賞与をもらえるし、福利厚生も享受できる。
預言者が伝えたかったのは「組織に属した上で働いたら負けかなと思っている。」だ。
仕事しない奴らのせいで若手・中堅社員にしわ寄せがきている
性別に関係無く若い奴から年をいった奴まで組織に属しながら働かない奴がたくさんいる。
私が在籍している会社にもそういう奴らはたくさんいる。
私はそいらを歯周病菌社員と呼んでいる。
そいつらが仕事しないのに会社が回るのは何故か?
そいつらの代わりに仕事を多くしている人が存在するからだ。
そいつらが仕事しない分、仕事をこなせる人(特に若手・中堅社員)に仕事が振られるようになる。
年々仕事分配の偏りがひどくなっているのは明白。
私自身もその被害者の1人だ。
仕事していない奴ら(=歯周病菌社員)は業務時間中に何してるのか
歯周病菌社員は会社に利益をもたらす仕事はしていない。
誰でも短時間で終わらせられる単純作業をしている。
しかもそんな誰でも短時間で終わらせられる単純作業を大人数で時間をかけてやっている。
歯周病菌社員がやってる作業は高校生のバイトでも出来るレベルだし、給与・賞与をもらったり福利厚生を享受するに値しない。
本題から少し逸れるが、歯周病菌社員が生息する場所(=部署)について書く。
歯周病菌社員が発生する理由の1つに解雇規制がある。
会社は雇った社員が使えなくても解雇できない。
そういう社員が社内外に迷惑をかけないようにそういうのを1つに集める部署を作ることになる。
ここで非常に面白いと思うのが、私が在籍している会社だけでなく、色々な会社がそのような奴らを集めておく部署に同じような名前を付ける傾向があることだ。
大手メーカーや総合商社などでも「総務」、「企画」、「〇〇〇統括」や「〇〇〇推進」などの単語が付く部署はたいていそれ。
最後に
今の日本では「組織に属した上で働いたら負け」状態になっている。
これは間違いのない事実。
状況の変化に合わせてこれまでの姿勢や考え方を改める必要があるが私はそれが遅過ぎた。
薄々は気付いていたが動けなかった。
来期の業務アサインは完了してしまい、今から異動に向けて動いてももう間に合わないが、来期以降は歯周病菌社員になると決めた。
どんな手を使っても歯周病菌社員になる。
楽してもらえるものはもらうと決めた。
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