アフターコロナの民間企業に就職しようとする学生が知っておくべきこと

仕事
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今回は、民間企業への就職を検討している学生に向けた投稿。

中国発の新型コロナウィルスの感染拡大によって、民間企業内部では大きく、そして急激な変化が起きている。

現在進行中の新型コロナウィルス感染拡大の下、
・今、民間企業で何が起きているのか?
・そして、今後何が起きるのか?

今回はこの2点を重点的に説明しながら、これから民間企業に入社しようとする学生が理解しておかなければならないことについて書いていく。

今、民間企業内部で起きている変化は、100%現場主導のため、外部から全貌を見ることはできない。

在宅勤務の普及などは変化の一部が表出しているに過ぎない。

表出していることだけを見ても、民間企業内部で何が起きているかは分からない。

この記事は、私が営業職として民間企業に勤める中で実際に経験していることを基にして書いているので、民間企業に営業職としての就職を検討している学生の参考になるはずだ。

特に、民間企業内で現在進行中の変化について重点的に触れるので、With&Afterコロナの民間企業に関する理解が深まるだろう。

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【これから民間企業に入社しようとする学生が絶対に押さえておくべきこと】新人教育の機会減少と質低下


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これから就活する学生が入社するのは、With&Afterコロナの民間企業。

With&Afterコロナの民間企業は、「これまで」の民間企業とは全く別物。

「これまで」の民間企業とWith&Afterコロナの民間企業では、どう違うのだろうか。

With&Afterコロナの民間企業の最大の特徴は、組織への帰属意識低下と社内の人間関係希薄化。

この特徴の良い面は理解し易いだろう。

仕事は仕事、プライベートはプライベートとして切り離して考えられるようになる。

俗に言う、ワークライフバランスが良化するということ。

これは、今更、私が説明するまでも無く、理解できると思う。

では、悪い面はどう影響するだろうか?

組織への帰属意識が低下し、人間関係が希薄になることの悪い面はどう作用するか。

これからの民間企業に入社しようとする学生はどういう問題に直面するのだろうか。


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これからの民間企業に入社する学生が直面する問題は、新人教育の機会減少と質の低下。

より正確に言うと、「これまで」の民間企業においても起きていた、新人教育の機会減少と質低下が急速に進む。

入社後に放置され、まともな指導を受けられない新入社員が増加の一途を辿るだろう。

これから民間企業に入社しようとする学生は、このことを絶対に押さえておかなければならない。

組織への帰属意識低下と人間関係の希薄化により、先輩社員と新入社員が接する時間が減少し、新人教育の機会減少と質の低下が進むことは理解し易いと思う。

ただ、With&Afterコロナの民間企業で、新人教育の機会減少と質の低下が急速に進む要因は、社内の人間関係希薄化に直結するもの(=先輩社員と新入社員が接する時間の減少)だけではない。

With&Afterコロナの民間企業では、従業員を取り巻く環境が変化しており、その環境変化も新人教育の機会減少と質低下の要因となる。

このことを理解するためには、民間企業内部で現在進行中の変化とその特徴をもう少し詳しく知る必要があるので説明していく。


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民間企業内部で現在進行中の変化


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With&Afterコロナの民間企業で、新人教育の機会減少と質の低下が急速に進行する要因を理解するために、民間企業内部で現在進行中の変化とその特徴をもう少し詳しく知る必要がある。

まずは民間企業内部で起きている変化について補足説明する。

民間企業内部で起きていることとして、
・組織への帰属意識が低下し、人間関係が希薄になっていっていること
・今後ますますこの傾向は加速すること
の2点は既に説明した。

そして、With&Afterコロナの民間企業では、組織への帰属意識が低下し、社内の人間関係が希薄になる結果、業績が労働者の人格となる。

業績が労働者の人格となると何が起きるか。


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これは、従業員が評価される際に、個人の業績が最重要項目になるということ。

学生の方はこの一文を見て、「え?業績が評価基準の最重要項目って当たり前じゃないの?」と思ったに違いない。

それが普通の感覚だし、そうあるべきなのだが、「これまで」はそうではなかった。

無能でも一定の年次に達した段階で一定の役職を与えられるのが普通だった。

社内の権力者の太鼓持ちとなり、おべっかを使えば昇格・昇進できた。

太鼓持ちとなり、おべっかを使って偉くなった奴が、また自分の太鼓持ちを昇格・昇進させることで多くの組織が腐敗していった。

そのことについては、こちらの記事も読んでほしい。

そのような組織として不健康・不衛生な状況は、組織への帰属意識や社内の人間関係を重視する価値観によって生じ、保たれてきた。

With&Afterコロナの民間企業では、この不健康・不衛生な状況の改善が進む。

社内の人間関係が希薄になり、社員間のやり取りは業務に必要最低限なものに限定されるようになるので、「会社=仕事をするためだけの場所」という意識が定着するからだ。

会社が仕事をするためだけの場所になるということは、結果が何よりも重視され、結果が出せるかどうかで判断・評価されるようになるということ。

結果さえ出していれば何をしても良いし、結果が出せなければ社内で存在意義が認められないということになる。

「これまで」の民間企業でも、評価制度に成果主義的な要素が組み込まれ始めていたが、その流れが加速する。


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成果主義が定着し、個人の業績が評価基準の重要項目となると、他人の成功は自分にとって不利益になる。

社内の周囲の人間は全員ライバルになり、新入社員も例外ではない。

新入社員もライバルの1人であり、彼・彼女を教育することは、ライバルを育成することと同義であり、将来的には自分の不利益につながる。

将来的に自分の不利益になると分かっていることを率先してやろうとする人間はいないだろう。

「これまで」の民間企業においても、新人教育の機会減少と質低下は起きていたが、With&Afterコロナの民間企業では、それらの傾向が加速し、まともに指導されないまま放置される新入社員が増加。


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民間企業内部で現在進行中の変化を一旦整理

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ここまで説明してきたことを整理する。

まずは、With&Afterコロナの民間企業で起きていることについて。

そして、新人教育の機会減少と質低下が加速する要因について整理。

社内の人間関係希薄化に直結する要因と民間企業で働く従業員を取り巻く環境の変化に関連する要因の2つによって、新人教育の機会減少と質低下が加速。

ここまで説明してきたことに加えて、民間企業内部で現在進行中の変化の特徴も理解すると、今起きていることが一過性のものではないことが分かるだろう。

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民間企業内部で現在進行中の変化の特徴①100%現場の従業員主導(=今後も日本政府や経営者は役立たず)


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民間企業内部で現在進行中の変化の特徴の1つ目は、「100%現場の従業員主導」。

これまで日本政府や民間企業の経営者らが現場を理解しておらず、リーダーシップも発揮できなかったため、働き方改革は一向に進まなかった。

新型コロナウィルス感染拡大という有事に際しても、日本政府や経営者は何もできず、狼狽するか迷走するかという始末。

現場主導での変化開始。

現場で働く従業員の努力、労力と知力により、現場が保たれた。


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今後も現場主導での改革が進む。

日本政府や経営者は、現場が求めるサポートをするだけで良い。

無能が口を出すと、現場の邪魔にしかならないので黙っていれば良い。

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民間企業内部で現在進行中の変化の特徴②本格化するのは3年後


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民間企業内部で現在進行中の変化の特徴の2つ目は、「本格化するのは3年後」。

現場の世代交代により、現場主導での変化が本格化する。


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日本政府や経営者がどうやっても進められなかった働き方改革が、新型コロナウィルス感染拡大により進むこととなり、ワークライフバランスが良化した。

そして、新型コロナウィルス感染拡大の前からワークライフバランスを重視するなど新しい価値観を持った世代の管理職登用が本格化されることで、現場主導での変化が本格化することになる。

民間企業内部で現在進行中の変化は、一過性のものではなく、もう後戻りすることは無い。

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最後に


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今回は、これから民間企業に入社しようとする学生が理解しておかなければならないことについて書いた。

新卒で学生を大量に取り、育て上げるという文化は薄れていく。

入社したら、すぐに先輩社員との競争が始まる。

入社前にこの点について理解しておくことで社会人生活への順応が少しでもスムーズになると思う。

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