本記事は、『これから株式投資を始めようとしている会社員の方に伝えたいこと』という主題で書いていきます。
本記事の想定読者は、かつて私がそうだった、これから株式投資を始めようとしている会社員の方です。
私は、普通の会社員で、金融業界での勤務経験はありません。
株式投資に関する専門知識も有しておりません。
そのため、株式投資の専門家としての立場からの情報発信はできません。
しかし、金融業界での勤務経験が無く、株式投資に関する専門知識を有していないにもかかわらず、1億円の金融資産を築いた会社員としての立場からの情報発信はできます。
普通の会社員である私が、30代後半で1億円の金融資産を築くまでを振り返り、株式投資を進める上で重要だったと思うことについて書いていきます。
※※※※注意事項※※※※
本記事は、資産運用について記載したものですが、読者の皆様の資産運用に責任を負うものではありません。
全て自己責任の下、資産運用を行ってください。
【はじめに】本題に入る前に
まず、大学卒業から現在に至るまでの私を、簡単に自己紹介します。
◇大学卒業後、新卒で会社員に
大学卒業後に新卒で民間企業に入社し、会社員として働き始めます。
新卒として就職活動をした時期は、就職氷河期ど真ん中の買い手市場だったので、新卒という貴重な資源を企業に買い叩かれてしまいました。
2014年以降の超売り手市場に就職活動できていれば、新卒という資源を企業に高く売れて、もう少し楽に資産形成ができたかもしれませんが、それは言っても仕方ないことです。
自分が置かれた環境で何をするか?を考えるかが重要です。
◇会社員として、1日1日を生き延びるのに精一杯(入社~社会人数年目)
入社してから社会人数年目までは、資産運用に全く手を出せずにいました。
より正確に言うと、資産運用に手を出せずにいるというよりも、そもそも資産運用について考える気力、体力と時間が無いという状況でした。
この期間は、職場でのパワーハラスメントや長時間残業に耐えながら、日々、生き延びるだけで精一杯でした。
この期間の途中で、電通の過酷な労働環境が問題として大々的に取り上げられ、日本国内で労働環境の改善に意識が向けられた時期でしたが、残念ながら私の労働環境が改善されることはありませんでした。
月曜日から金曜日までは、朝になると、なんとか寝床から這い出して出社し、土日祝日は寝床から出る気力も体力も無く、ずっと家に引き籠るということの繰り返しでした。
こんな状況でしたので、資産運用には全く手を出せずにいました。
◇資産運用について考え始める(20代中盤~後半)
20代後半になって、やっと本記事の主題である『これから株式投資を始めようとしている会社員に伝えたいこと』に繋がる経験をし始めるようになります。
社会人になって数年経っても、私の状況は変わらず、あいかわらず自分の精神と身体に鞭を打ちながら、無理矢理、会社員として生き続けていました。
そのような生活の中で、「こんな生活がいつまで続くのだろう」という不安が日に日に強くなっていました。
それと同時に、「現状を変えなければならない」と思う気持ちも芽生えていきました。
現状を変える方法として、最初に頭に浮かんだのは、転職活動。
しかし、転職活動に使う気力も体力も無く、転職活動の為の時間も確保できませんでした。
そもそも労働に対する意欲が無くなっていたため、所属する会社を変えるだけでは根本的な解決にはならないという懸念を拭えずに、転職活動は選択肢から外しました。
現状を変える方法として、次に考えたのが、資産運用でした。
自分が辛い思いをしてまで働いている理由は、生活に必要なお金を得るためです。
他人に迷惑をかけずに生活できるだけのお金を得られれば、収入源は労働である必要は全くありません。
「お金に困らなくなれば労働しなくて良い。労働以外から収入を得ようとすると資産運用だろう。」という安易な考えで資産運用に着手することにしました。
しかし、ここでも、気力と体力、そして、時間が問題になりました。
資産運用をすると言っても、使える気力、体力と時間には限りがあり、さらに、資産運用の原資(手元にある現金とこれから入ってくる見込みの現金)にも限りがありました。
「小額で始められる」ことと「失敗しても引き返せる」ことを理由に、数ある選択肢の中から株式投資を選択しました。
◇株式投資に着手(20代後半~)
株式投資に取り組むと決めたのは良いものの、何をすれば良いか分からず、試行錯誤を繰り返すことになります。
資産運用について考え始め、株式投資に着手し、その後の試行錯誤の過程で得たものが、『これから株式投資を始める会社員に伝えたいこと』となります。
伝えたいこと①資産運用の目標を設定すること
ここでは、株式投資に取り組むものとして書いていきますが、株式投資以外の資産運用にも転用できるのではないかと思います。
◇株式投資の目標を書き出します
株式投資の目標は複雑なものを設定する必要は無く、願望のようなもので問題ありません。
「〇〇歳までに□□□□□□□円の金融資産を築きたい」、「毎月、□□□□円の配当を受け取りたい」や「まずは1年間、原資□□□円を市場に放置し増減を観察する」くらいで大丈夫です。
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◇株式投資の目標と現状を比較して、下記を整理します
・株式投資に使用可能な期間
・株式投資に使用可能な原資
・原資を増やすためにできそうなこと
株式投資に使用可能な原資というのは、手元にある現金とこれから入ってくる見込みの現金両方の内、生活を継続しながら株式投資に投入可能な分を指します。
重要なことは、生活を継続することが最優先事項ということです。
手元にある現金全額を、株式投資の原資として捉えるのは危険なので、絶対にやめましょう。
原資を増やすためにできそうなこととしては、転職活動や副業も候補になりますが、即効性があるのは貯金だと思います。
貯金については、こちらの記事をご参照ください。
↓
◇自分が行うべき株式投資の種類を検討する
・企業のHPや決算書を読んだりするのは苦じゃないか
・個別株投資、インデックス投資、個別株投資とインデックス投資両方
人それぞれ合う株式投資の種類は異なります。
金融知識、性格、投資を始める年齢や株式投資に投入できる原資が人それぞれ異なるからです。
同じ「60歳までに金融資産20,000,000万円」という目標でも、大学卒業して会社員になった直後の方と40・50代の会社員の方では選択肢が変わってきます。
・
なお、検討した結果、「株式投資以外の資産運用方法の方が良さそう」という結論に至るかもしれませんが、それで問題ありません。
また、結論を出せないということもあるかもしれませんが、それも問題ありません。
株式投資を含めて資産運用について検討するということが重要なのです。
自分には株式投資以外の資産運用が向いていると考えた理由や結論を出せない理由を精査していく過程から得られるものは多いと思います。
伝えたいこと②資産運用の結果は自己責任と理解すること
株式投資を含めて資産運用の結果は、全て自己責任と理解することが大事です。
自己責任の内容として、株式投資に特化して特に重要なことは下記2点です。
1)株式投資において確実なことは、株価の上下のみと理解すること
2)株式市場に残り続けること(致命傷を避けて、株式市場から撤退しないこと)
まず、1)の「株式投資において確実なことは、株価の上下のみと理解すること」について補足します。
インサイダー取引実施者を除いて、誰も株式投資の正解を知ることはできません。
誰もが正解が分からない中で、自分で考えて判断する必要があります。
自分で考えて、実際に市場に参加して経験値を積むこと以外に、株式投資で資産を増やす方法はありません。
株式投資に正解は無いということを意識し、常に動き続ける株式市場の中に身を置き続けることができれば、資産を増やせる可能性が上がります。
これは実体験に基づきます。
下に、主要株式指数の推移(2015年~現在)を載せます。
この図の様に、株式市場は常に動き続けており、そんな株式市場の中に身を置いているということを意識することが大事です。
そして、株式投資に正解は無いということの意識付けを強化するために、おすすめなのは、投資系Youtuberを追いかけることです。
“信じる”じゃなくて、”追いかける”ですので、ご注意ください。
投資系Youtuberの皆様は、色々な情報発信をされています。
「米国株式完全終了」、「テクニカルチャートに□□□□□□□が出現したから、上昇基調継続」や「過去の暴落時と状況が酷似しているから、〇月に暴落発生」など。
情報発信の頻度を落とすこと無く、よくこんな話を思い付くなーと感心して見ています。
株価は上がるか、下がるかの二択なので、適当に言っても当たる時は当たります。
当たれば神様のように扱われ、外れても責任が無いので気楽な商売です。
投資系Youtuberの皆様の発信内容を追い続けて、結果を確認するという作業を繰り返すことで、株式投資において確実なことは、株価が上下することのみだと思い出させてくれます。
皆様は分かっていると思いますが、念の為、書きます。
投資系Youtuberのサロンやメンバーシップに入る必要はありません。
サロンやメンバーシップに入るお金と時間があるなら、実際に株式投資をしましょう。
サロンやメンバーシップに入ることで満足してはいけません。
それは参考書をたくさん買ったことに満足して、手を付けないまま置いておく受験生と同じ状態です。
サロンやメンバーシップにお金を投入するのではなく、実践第一でいきましょう。
次に、2)の「株式市場に残り続けること(致命傷を避けて、株式市場から撤退しないこと)」について補足します。
株式投資市場に残り続けるというのは、読んで字の如く、株式投資を継続するということです。
日々の株価の動きに一喜一憂することはあると思いますが、感情の起伏を抑えて、株式投資を継続するということ。
致命傷を避けるというのは、常に、生活継続に必要な余剰資金を確保した状態を維持するということです。
伝えたいこと①で書いた通り、生活の継続が最優先事項ですから、生活の継続に悪影響を及ぼす事象が発生した時にも、すぐに出動可能なお金は確保されているべきです。
株式投資に全額投入していて、生活が継続できなくなるなんてことは、以ての外です。
最後に
今回は、『これから株式投資を始めようとしている会社員に伝えたいこと』について書きました。
私は、うだつの上がらない会社員です。
評価されることも無く、精神的負荷と肉体的負荷に耐えながら、会社員としての日々を耐え忍んでいます。
そんな私でも、地道に働き、株式投資を行うことで、1億円の金融資産を築くことができました。
一歩を踏み出すことが大事です。
動いてみて上手く行ったら、そのやり方を継続すれば良い。
上手く行かなければ、その時、考えれば良いのです。
私のように、現状に絶望している会社員の方はいらっしゃると思います。
一人ではないです。
これからも一緒に頑張っていきましょう。
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